ドール服の袖の縫い方

ドール服の袖って苦手なんです。すぐしわよったり、縫っちゃいけないところ挟み込んだり。
ラグラン袖のデザインで作ってばっかりいたのは実はそういう理由もありました。

でも、今回、アロハシャツが作りたくなって、何度も試作していった結果、成功率が一番高いものをメモしておくことにします。(失敗しないとは言っていない)

準備

布の袖山をいい感じ(てきとう)に手縫いで縮めておく。糸は留めないで切らないほうがいいと思います。身頃と合わせた時に調整する感じで。
これをミシンでやると縫い目の調節とか面倒くさいし、蛇腹に縮まってくれなかったり斜めに縮まって結果縫いあがった時に袖の布端が肩口からこんにちはーってしたりとするので、手縫いは簡単なうえ失敗が少なかったです。あと、ギャザーを全て待ち針で留めるのもやりましたが手に刺さります。痛いからヤダ。

まちばりでとめる

ポイントは
1.布のなるべく端っこまで留める
2.外側から内側へ留める
3.なるべく短い針を使う

です。さっき手縫いしといた糸をいい感じに調整して結ぶと、待ち針が外れても長さが変わらないので焦らなくて済みます。

ミシンで縫う

ポイント
1.細い抑えを使う
2.待ち針はぎりぎりまでいてもらう
3.待ち針を踏まないためにハンドル大活躍

待ち針をミシンの針で踏んじゃうと、どっちかが折れて最悪ご自分のほうに飛んできます。大変危険なので、ミシンのパワーは使用せずハンドルでゴリゴリ進みます。そうすると待ち針踏んだらコツって感触があるのですぐわかります。そして人力ハンドルだったらどっちかが折れる前に気づけると思います。気づいてね!ご自分の目と手でちゃんと確認しながら作業。
え、なんでミシンでやるの?手縫いでいいじゃん?って思った方!その通り!私は手縫いの精度が恐ろしく低いのです!

縫うとき

縫っちゃいけないところを縫わないようにするために編み出したのがこちら。
1.袖の布は立てる
2.身頃の布は寝かせる
袖の布、およそ直角になるくらいです。このために、待ち針は外側からにして、短い針を使い、押さえを細くしました。袖の布も身頃の布も無理しないで縫い合わさる位置にミシンの針を持ってこようとした結果です。

縫ってるとき、袖の布は立ちあがっています。という事は、身頃の袖付近の部分が良く見えます。このあたりにしわが寄ると格好が悪いと思うので、適宜伸ばしながら縫います。力任せに伸ばすのではなく、布がこっちに行くのが自然だなっていう方向に少し補助してあげる感じ。なんかスピリチュアルな言い回し。うふふ。

できあがり

できました。袖の周り、しわ殆どないですね。あってもアイロンで消えるレベルのやつで、縫いこんだしわはなさそう。

脇を縫って、周囲を縫ってボタン付けてはいできあがり♡

こちらで使っている布はともすオリジナルです。布自体を真似っこして作っちゃやーよ。

袖の縫い方は参考になれば幸いです。ポイントのほとんどが道具だったね。つまり、技術ではなく、道具の使い方で仕上がりが変わるってことでもあると思います。

こちらのアロハシャツはドールショウ69で販売します。2023年6月11日(日)ブースは2A20です。
他に絵本や小さいかばんを持っていく予定です。どうぞよろしくお願いします。